社会人10年目にして納得できた3つの欠陥

社会人10年目にして納得できた3つの欠陥

社会人になりたてで、まだ発達障害の存在すら知らなかった頃、自分が「これって病気なんじゃないかな」と、不自由さを覚えたことが3つありました。

直近の記憶をすっぽり忘れる

たとえば来客対応でお茶を用意している最中に、給湯室を通りがかった上司から「A社の見積書を持ってきてくれ」と頼まれると、上司の指示に意識が向いて自分のデスクに戻り、お茶出ししていることを忘れてしまっていました。

給湯室には淹れかけの急須と茶碗を放置していて、同僚が運良く見つけてくれて自分に指摘してくれる、みたいなことがしょっちゅう起こりました。

他にも、オフィス内のキャビネットまで何かを取りに来たはずなのに、何を取りに来たのかを思い出せないまま自席に戻る。

電話でクライアントとのアポイントを取り付けたのに、電話を切った瞬間に日時を忘れてしまい、私の近くの同僚に「アポイント何時って私言ってたっけ!?」と慌てて確認したりしていました。

物忘れが激しすぎて仕事に支障をきたしました。

忘れ物と失くし物が多い

忘れ物が多かったのは保育園からの話ではあるのですが、社会人になってますます不便さを感じた欠陥です。

クライアントとの商談に持参するはずのプレゼン資料を印刷したまま、複合機に置き忘れて出かけてしまい、取引先さんからの信頼を損なっていたと思います。

商談用の筆記具一式をオフィスに忘れ、訪問先の近くのコンビニでノートとペンを買ってしのぎました。財布を家に忘れて出社しては同僚に「サザエさんか!」と突っ込まれました。

携帯電話を外出先のどこかのお店に置き忘れて、その日立ち寄ったお店に全部回って探すという恥ずかしい思いを繰り返しました。傘も置き忘れて何本も無くしました。

今まで住んだマンションの鍵を必ず1本は失くし、退去時に鍵交換費用を負担しなければなりませんでした。部屋に入れず合鍵屋さんに開けてもらって大きな出費をしたことも数回あります…。

自分は若年性アルツハイマーになったんじゃないかと心配になり、MRI検査を受けたことがあったのでした。

MRIの結果は異常無し

主治医から「頭蓋骨と脳との隙間がほんの少し同世代と比べると開いている気がしないでもないけど、問題ないですよ。正常です」と言われました。そのかわり、うつ病を疑われ、最近眠れているか、食欲はあるか、職場で極度に緊張していないか、残業時間は多すぎないか、などを聞かれました。

先輩社員からのイジメがあるので職場で緊張していると答えました。

眠れない日が続いたら心療内科を受診するようアドバイスを受けて診察が終わりました。その後も物忘れと失くし物はずっと続きます。とにかくメモをとることでカバーするように努力しました。

耳が遠くて会話をうまく聞き取れない

社会人になって営業職をしていたこともあり、人生ではじめていろいろな人と会話をする環境に身を置いた私は、自分の耳が遠いことに気づきました。

相手に何度も聞き返すことが申し訳なくて、言葉の前後の文脈だったり、唇の動きだったり、ときには理解したフリをするなどをしていました。ことさら聞こえないのは以下のようなシチュエーションでした。

・小さめの声でボソボソとした話し方の人と会話するとき
・駅や電車の中など、周囲に雑音がある環境で誰かと会話をするとき
・やたらと早口な人と会話するとき
・社内会議などで4人以上の人と集まって会話するとき

聴力検査の結果は異常なし

難聴に違いない、と耳鼻科で聴力検査を受けたところ、結果は異常なしでした。検査で出した全周波数を耳は聞き取れているという結果でした。

耳鼻科の先生は私の症状に首をかしげるだけで受診が終わりました。

耳は音を拾うのに、なんで会話を聞き取れないの……?と気持ちが沈みました。

それから10年間、私はメモ魔で耳が遠くて、話を何度も聞き返して、常に探し物をしてウロウロするという面倒くさいキャラクターで、欠陥人間のまま社会生活を送ってきました。

3つの欠陥が発達障害の特性だった

欠陥社会人の原因が、精神科の発達障害の検査で脳の凸凹が原因だったとわかり、 10年間モヤモヤしていた気持ちが楽になりました。

と同時に欠陥が治るものではないので、今までどおり面倒くさいキャラクターを継続せねばならないと再認識したのでした。

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